防府市について
●防府市の概況(2024年10月31日現在)
◦ 人 口: 113,302 人
(内、外国人 2,144人)
◦ 世帯数: 57,304 世帯
◦ 面 積: 189.370 平方km
◦ 特徴等:
防府市は、山口県の瀬戸内海側の中央部に県内最大の防府平野を持った、一級河川佐波川の河口に位置する地方中心都市です。奈良時代〜平安時代には、周防国の国府が置かれた地であり、現在の市名も周防国の国府に因んでいます。
市域は、南を瀬戸内海に面し、市の北東から瀬戸内海に向かって一級河川佐波川が流れ、県内では数少ない、河口付近に開けた平野部に成り立った都市です。
古くは長州藩第7代藩主、毛利重就によって沖合に入浜式塩田が作られ、東の赤穂、西の三田尻と称されるほど製塩業で栄えた地ですが、昭和に入り製塩業が廃れ、かつての塩田跡が干拓されて臨海部にマツダ、ブリヂストンなどの大規模工場と大型店舗の進出が相次いだために、旧来からの商店街や門前町は衰退し、商業都市よりも産業・工業都市の性格が強くなっています。
防府市内には、毛利家ゆかりの邸宅や防府天満宮など有数の観光・歴史資源がありますが、これをうまく生かしきれておらず、新幹線駅が設けられていないこともあり、県内他市と比較して全国的な知名度が低い都市となっています。令和6年10月現在、市内には17の小学校と12の中学校、5つの高校、高等教育機関として短期大学が1校と県立農業大学があります。
防府市の人口は、産業が堅調だったこともあり、1995年に11万8千人とピークを迎えましたが、以降横ばいもしくは逓減傾向にあります。2024年の人口は、11万3千人で今後も人口減が予想されていますが、自動車関連企業の誘致効果もあり、県内では人口減少が最も緩やかな都市のひとつであると言われています。
なお、防府平野の大部分は、江戸時代に干拓された低地であるため、佐波川水系の水害や高潮災害の脅威に常にさらされており、2009年の集中豪雨の際には、佐波川水系流域に人的・物的被害が発生しています。近年では、発生が懸念されている周防灘断層群や南海トラフを震源とする大地震による津波等への対応が求められています。
防府市内は、市街地、中山間地、離島等それぞれ異なった地域性を持つ16の地域(小学校区)から構成され、それぞれに地域活動の中心的役割を担うために、自治会・町内会の連合組織である地域自治会連合会が組織されています。